すすき野団地(横浜市青葉区)で素敵な団地ライフを送っている松田さんファミリー。
リノベーション団地という住まいを選択して暮らしを楽しんでいるご一家に、ぜひお話を伺いたい!ということで、実際のお部屋におじゃまして、団地購入のきっかけや暮らしのあれこれをインタビューさせていただきました。ボリュームたっぷりの内容を、前後編に分けてお送りします。
前編記事はコチラ。
後編では、実際に買取保証サービスを利用された松田さん、団地再生事業協同組合の金丸さん(サービス考案者)が実際使ってみた感想や、サービスについて作った経緯等についてお話ししてくださいます。
●買取保証についてはこちらをご覧ください~!
Q.松田さんファミリーは団地の買取サービスを使っていただいた第1号の方々ですが、このサービスはどうでしたか?
■買取サービスがあったから、購入をすぐに決めることができました。
2人とも両親が地方に住んでいるので、何かあったときに買ったものを保証してくれるものがあると安心ですね。もし、実家にかえらなきゃいけなくなったりとか、子供が1歳なので10年後どうなっているか分からないところで、買取保証は安心感があります。
また、いつでも買取があるというわけでもなくて、10年20年と期間が決まっているから、頭の隅におきながら、それに向けて計画とかをたてることができます。期間が決まっていないと、いつでもできるからいいや~となってしまいますからね笑
人生設計をする点で、10年20年という期間がちょうどいいですね。
【金丸さん】
この買取サービスも必ず買い取らせてくださいというものではありません。
10年たったら、地下鉄の駅もできていて私たちが示す買取価格よりも高く売れるかもしれません。そうなったら、それでいいんです。
今の団地は無関心な人が多いことが課題です。高齢化もありますし、団地の4階5階に若い家族が住んで、その人たちが積極的に団地の管理組合の運営に携わっていくという形をストーリーとして思い描いていました。松田さんは、まさにその通り、集会などに出ていただいて、団地をよくするための意見をたくさん言っていただいて嬉しいです。
こういうサービスも団地がいいというのはもちろん、振り切ったデザインを施すことでこの部屋に住みたいっていう人が必ず一組はいるだろうという発想の中で2つとない部屋だからできています。
Q私たちが想像している以上に部屋を使いこなしてくれていますが、実際住んでみてどうですか?
■トラスって意外と便利なんです、、、!
トラスの梁をみたときに、本はここに置くしかないって思いました。2人とも美術の仕事で、分厚い美術の本がいくつかありますが、ずらっと並ばせることで、インテリアとしておしゃれになります笑
あと、掃除するときとか子供に触ってほしくないものをトラスにいったん置いたりできるので便利です。着物も置けたりと、収納量があります。トラスにマグネットがくっつくので、ちょっとしたメモなんかもマグネットで留めておけるので、それも便利です。
現在は、窓際に配管のための段差があるのですが、その段差を利用人にテーブルを作ってもらいました。そこでご飯を食べています。
【金丸さん】
全国的な話で、4階5階に空き家が増えてきていて、そこに私たちは若い家族を入れていきたいなと思って活動を行っています。
今回のトラスやハングなどのリフォームも低層部よりも4階5階の方が比較的安く行うことができます。そういったところで、若い人たちに対して、4階5階の方がお得だよっていうのを伝えられたらいいなと思っています。そんな時に、松田さんファミリーは大きな説得力となりますね。
(編集後記)
松田さんのお宅にお邪魔する機会があったのですが、トラスにプロジェクターを取り付けて、奥の白い壁に映像を投影されていたのでびっくりしました。私たちの想像以上にお部屋を使いこなしてくれていて感激しました。
また、お子さんを連れて団地の集まりに参加されている姿はとても微笑ましく、これからの団地を楽しく盛り上げてくれる存在として心強くもあります。
前後編に渡ったこのインタビューは今回で終了。次回は30代で団地を買われたAさんにお話を伺いたいと思います。お楽しみに!
【infomation】
松田さんがご購入された物件「DANCHI-hang」はこちらをご覧ください。
【ライティング担当】
岩澤綾子(いわさわ・あやこ)/大学院生
大学で都市デザインを専門に、地域に入り込んだまちづくりを実践的に研究中。村上さんのお誘いで団地女子会に参加。現在は「団地偏愛通信」で訪れた団地の魅力を紹介してます。趣味は散歩、映画鑑賞、バドミントン。
【インタビュー担当】
村上亜希枝(むらかみ・あきえ)/ライター
団地を愛する宅地建物取引士。多摩ニュータウンの不動産会社でお客様に団地を薦めているうちに、自身がすっかり団地好きに。現在は「 団地に住みたい人を、増やしたい!」を軸に、主に昭和期に建てられた団地の活性化に日々取り組む。趣味は団地巡り、山登り、アクセサリー作り。アキヱ企画代表。
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