【団地探訪vol.10/村上団地】スモールダウン&多文化ミックスのお祭りが名物
- 団地 rooms

- 11月7日
- 読了時間: 4分
更新日:11月8日

先日、団地女子会の団地見学会で千葉県八千代市にある村上団地に行ってきましたのでレポートします。
<団地概要>
●UR賃貸住宅:約1943戸
●分譲:約2007戸(分譲当時の戸数で村上中央640戸、村上南711戸、村上北520戸、村上東104戸、グリーンコーポ村上 32戸)

●UR村上団地(一部URのHPより転載)
家賃(共益費):44,200円~101,600円(2,400円)
間取り/床面積:1DK~4LDK/35㎡~92㎡
管理戸数/棟数:1,943戸/21棟
交通:
①東葉高速線「村上」駅 徒歩8~17分
②京成本線「勝田台」駅バス6~10分 徒歩1~6分
③東葉高速線「東葉勝田台」駅バス6~10分 徒歩1~6分
商店街のようす
団地の中央に位置する商店街の中には市役所支所、郵便局、医療機関、金融機関、食品店、ドラッグストアなどがあります。徒歩約15分の最寄り駅まで行かなくても、生活必需品は揃えることができそうでした。

住民の高齢化による購買力低下によって閉じる店もある中、地域包括支援センターや、デイサービスや特養ホーム、小規模スポーツジムなど現在のニーズに合うサービスが新設されていました。
学校と公園に囲まれた立地
多くの団地に学校と公園がありますが、特に村上団地には学校が多いです。
団地に隣接した保育園は2、幼稚園2,小学校3、中学校2、団地の北側1.5km圏内に高校が3と団地の規模の割には学校が多いのが特徴と言えるでしょう。商店街の中、郵便局の前には学童保育もあります。
商店街が小中学生、高校生の通学路になっているので、商店街を彼らの楽しめるスポットにすれば、商店街の活性化につながりそうな予感がします。
おススメ①多国籍ミックスの暮らし
そんな村上団地ですが、UR賃貸の棟では外国人居住者が多く、だいたい全体の10%ほど。
商店街の中に「八千代市多文化交流センター」があったり、「モンテヤマザキ」村上店では、店内の商品の半分くらいがブラジル・ペルーの方向けの食料・日用品でした。

村上団地の夏祭りはとても面白いとのこと。
今年のお祭りは残念ながら終わってしまったのですが、商店街の方や、住民の方に聞いた話ですと「多国籍で盆踊りを踊ったり、各国のダンスが披露される」とか、出店内容もいろんな国の料理が楽しめるそう。いいなぁ。こういうお祭り大好き♡来年は行かなくては!
(写真提供;モンテヤマザキ村上店山﨑様)
おススメ②スモールダウンと新たな試み「村上みらいプロジェクト」
高齢化して住民が減った2019年ごろ、URが団地再生事業として3街区の1~13号棟を解体、14・15号棟を売却することを決定します。
14・15号棟の2棟は教育、医療、福祉関連事業限定の公募により売却、学校法人理知の杜が購入しました。2024年10月に1~3階が日本語学校、4階以上を学生寮として開校されました。

URの呼びかけで、解体後の3街区の空き地や商店街(UR管理)の利活用を中心として、地域の方たちと村上団地の新たなまちづくりに向けた意見交換の場が設けられました。
話し合いが進む中で、そのメンバーの中から「村上みらいプロジェクト」が発足されます。そのプロジェクトの中には、千葉県、八千代市、UR、商工会、日本語学校を含めた地域の教育機関などが入っています。計3回のワークショップが開催され、今後の村上団地について、現在では月に1度話し合う場が持たれています。

村上団地商店街×コスプレ
商店街を中心にどのように活用していくか、様々なアイデアが出ています。
その中の1つが、村上団地の東側に位置する村上緑地公園(彼岸花の群生地)の彼岸花が咲くころに行われる「八千代彼岸花コスプレイベント」です。4回目になる今年2025年は、9月27・28日に行われ、おおよそ500名の方が参加されました。
村上団地の商店街の朝市で使えるクーポン券もついて販売し、朝市の売り上げにも貢献しているそうです。
多文化交流、コスプレ、子どもたちの通学路・・・。
今回は、多世代・多文化共生を目指したまちづくりを進める村上団地についてレポートしました♪
<information>
●UR賃貸住宅「村上団地」
●村上中央商店街振興組合
●八千代市多文化交流センター
●村上みらいプロジェクト
●コスプレイベントに関しては
コスプレイベント団体「えざき舎」
●村上緑地(八千代市)開花情報もこちら
(この記事の情報は2025年10月に訪問した時点での情報です。最新の情報に関しては各自お調べの上お出かけください。)

村上亜希枝(むらかみ・あきえ)/ライター
団地を愛する宅地建物取引士。多摩ニュータウンの不動産会社でお客様に団地を薦めているうちに、自身がすっかり団地好きに。現在は「 団地に住みたい人を、増やしたい!」を軸に、主に昭和期に建てられた団地の活性化に日々取り組む。趣味は団地巡り、山登り、アクセサリー作り。アキヱ企画代表。




















